【平成最後の夏】爽やかにドライブできる80年代の曲を選んだよ

どう考えても詰んでたカルロストシキの「君は1000%」大逆転劇。

こんにちは!
この記事を書いている私は昭和ポップス好きの平成生まれ20代。日々、いろんなジャンルのお宝曲を発見したり、曲の解釈を妄想することが大好きな人間です。

それはそうとあなた、今年の夏の予定はもう決まってますか?
夏といえば、海だったり山だったり、夏ならではのエンタメがたくさんありますよね!
でも、その予定そのものと同じくらい、実はそこへ向かうまでのドライブが楽しかったりします。
そんなドライブに必須なのが、音楽!
そんな、ドライブの気分を盛り上げる曲を、解説付きでご紹介します。
これを読んだだけで、夏ドライブにぴったりのプレイリストが完成しますよ。平成最後の夏の主役はあなた!

この記事はこんなあなたにオススメです

「ドライブで流すと「夏だー!」っていう開放的な気分になれる曲を教えてほしいなあ。」
「夏のドライブデートで、この人は他の人とは違うな、と思われるような、グッとくる懐メロを流したいなあ。でも、古臭いのはいやだなあ。」

夏のドライプ曲発表!評価のポイントは?

「夏のドライブ曲」は、「夏の曲」とは違いますよね。
夏のいい曲なら腐る程ありますが、夏の「ドライブ」となれば、選曲は変わってきますよね。
ということで、「みんながわかる爽やかな夏ドライブ」に必要だと思われる基準を「爽快感」「疾走感」「ロマン」「知名度」の4要素に設定し、紹介します!

気分は爽快!さわやかな夏のドライブで聴きたい曲

杉山清貴&オメガトライブ「ふたりの夏物語」

爽快感 ★★★☆☆
疾走感 ★★★★☆
ロマン ★★★★★
知名度 ★★★☆☆

杉山清貴&オメガトライブの曲の中でも一番有名なこの曲。何がいいって、ボーカルの杉山清貴の声がとにかく色っぺーのです。セクシャリティ・オブ・ジャパン。歌詞もこれまた「ルームナンバー砂に書いて誘いをかけ」たりしちゃいます。しかしさわやかさも兼ね備えている歌声によってぜんぜんいやらしくはならないという奇跡が起きています。夏の恋へワクワクをぞんぶんに煽られるので、本気かけて落としたい相手とのドライブなら確実にレギュラー入りする一曲。。
私が好きな歌詞の一節は「10月が来ても夏は終わらない」。ただのひと夏でおわる恋じゃないですよと。そのへんのチャラ男の話じゃないんですよと。ただ女性が一番輝くこのマーメイドの季節に、恋してしまったというだけだんです。夏がふたりを出会わせただけ!ええ、「オンリーユー」と言ってますからね。その、波がきらめく一瞬を切り取った物語なわけですよ、ふたりの夏物語は。けっして夏だけで終わる物語じゃない、だけどこの瞬間にしか味わえない物語なのです!!!()
そしてふつうに演奏がカッコいい。メロディーの「キャッチーさ」はさることながら、聴きどころはスラップベース(イントロ部分の、跳ねるようなベースのことです)。目をつぶって聴けば、砂浜、人魚、お酒、そしてオーシャンブルーがありありと目に浮かんできますよ!

1986オメガトライブ「君は1000%」

爽快感 ★★★★★
疾走感 ★★★★☆
ロマン ★★★★★
知名度 ★★★☆☆

オメガトライブ2曲目。ただし、杉山清貴からカルロストシキへとボーカルが変わっていいるので、グループ名も変わっています。もうこの曲はね、イントロがかかった瞬間に「夏が来た〜〜〜!!!!」と叫びたくなるんです。。んでもってボーカルのカルロストシキですが、この方清涼飲料水を人間にしたみたいな声をしているんです。透き通っていて、でも甘さのある声。すがすがしいロマンにあふれているの。曲の舞台は、すこし奥手な男の子と、おそらく年上?の、一枚上手な女性。そんな女性に恋のめまいを覚えた、青年のひと夏。カルロスはそーいうシチュエーションを描かせたらマジで右に出るものいないです。マジでです(強調)
片思いしているときにこれ聴いたら、たまんないだろうな。とくにグループで海に行って、その中に好きな子がいるんだけど彼女はそれに全然気づいてない、てあなた。多分カルロスに憑依できるんじゃないでしょうか。詳しくはこちらで歌詞の深読みをしています。「オメガトライブって何??」という方もこちら。

どう考えても詰んでたカルロストシキの「君は1000%」大逆転劇。

「ゆ・れ・て湘南」石川秀美

爽快感 ★★★★☆
疾走感 ★★★★★
ロマン ★★★☆☆
知名度 ★★☆☆☆

イントロ・アウトロのギターがとにかくとにかくカッコイイ曲。口ギターしたくなること間違いなし。そして歌も、ぜんぜん上手ではないのに一回聴いたら忘れられない。いつのまにか「ゆ〜れて〜♪」と口ずさんでいます。なんか、すげー声に出して歌いたく曲なの。
夏の女性アイドル曲って、時代を問わず「夏が来たヨ☆イエイ☆サマービーチ最高!」みたいな一辺倒に明るいものが多いんだけど、これはめずらしく短調。テンポもいいし、ノレるんだけど、なんとなく不安にさせられるフレーズやコード進行がちょこちょこある。そしてまた、その不安を吹っ飛ばすかのような灼熱のギターも入るわけですよ。とにかくいろんな顔をもつ曲なのです。だからかな〜、なんかわかんないけどクセになっちゃうんです!平成最後★の夏は、石川秀美を聴きながらの湘南デートで決まりっしょ。
補足:秀美ちゃんは、パーンと通る歌声や健康的なボディラインがチャームポイント。だから夏がぴったりなのかも!彼女にはほかにも「恋はサマー・フィーリング」など夏の曲がありますので、「ゆ・れ・て湘南」がと思ったらそちらも聴いてみてください。ちなみに、ビジュアルもかなりのBEPPIN!

「シーズン・イン・ザ・サン」TUBE

爽快感 ★★★★☆
疾走感 ★★★★★
ロマン ★★★★☆
知名度 ★★★★☆

30〜40代に聞けば、大体が「夏といえばTUBE」の認識でお間違いないのでは!?
20代には「聞けばわかるかも」という人もいるかもしれません。そういう方は、多分今まで夏だと思っていたものは夏じゃなかったんじゃないですか?(煽る)
これはTUBEの中のド・定番の曲です。みんなのテンションが上がって来て「そろそろ海だよ〜」ってあたりに流すとめっちゃ盛り上がります。サビの「Stop the season in the sun~」のところで視界がブァッとひらけて「まぶしっ・・・あっ・・う、海だ〜〜!!!」海「キラキラ〜」みたいになる情景が浮かびますね!(伝われ)
そしてすごいのが、TUBEは仲良しグループで流しても盛り上がるし、意外ににデートにも似合うんです!ボーカル前田さんの声の暑苦しさと、曲自体の爽快感が見事に融合して、素敵な夏を演出できるんですよ。窓ガラスから顔を覗かせて風を受けながら「この夏は、忘れられない夏になる。」みたいなナレーションを脳内で流しながら聴きたくなる。
TUBEわからないから他の代表曲が聴きたい!という方はまず「あー夏休み」「夏を待ちきれなくて」「夏を抱きしめて」あたりから聴いてみましょう!

サザンオールスターズ「勝手にシンドバッド」

爽快感 ★★★★☆
疾走感 ★★★☆☆
ロマン ★☆☆☆☆
知名度 ★★★★★
いまも活躍するあのサザンオールスターズのデビュー曲であり、現在(2018年5月)もCMで使われていたりと知名度は申し分なし。夏真っ盛り!って感じなので仲良し同士の4、5人くらいのグループではしゃぐ時に、ちょうどよく気分を盛り上げてくれる曲です。今年はギンギンに焼けちゃってもいいや!って気分になれちゃいますねー。昭和の夏曲にありがちですが、江ノ島・茅ヶ崎など神奈川県湘南地方の地名がちらほら出て来ますので、湘南ドライブには必須の一曲!ただ歌詞が歌詞なので(胸騒ぎの腰つき)、デートではやめたほうがいいですね。ドライブに合った疾走感というよりは、自転車をこぎながらとか走り回りながらとかの方が合う気がするね(やめろ)灼熱度は★5ですね(欄をつくれ)

番外編〜今回はご紹介できませんがこんな曲もあります!〜

・松任谷由実「中央フリーウェイ」
「夏」要素がないんですが。。シンプルにドライブ曲ということであれば、確実に3本の指には入る名曲!ということで是非レギュラー入りさせてください。聴くだけで高速道路を滑走路にして飛び立つことが可能になります。ユーミンの曲ってどうしてこう、ホリデー感に溢れているんだろうね??
・サザン・ウインド(中森明菜)
・青い珊瑚礁(松田聖子)
・RIDE ON TIME(山下達郎)
・世界でいちばん熱い夏(PRINCESS PRINCESS)

このあたりはもう、盛り上がること間違いなしのテッパンですね!

ドライブデートの帰り道に。ロマンティックで切ない夏のバラード

さて、爽快感に溢れるドライブ曲の一方、夕方になって帰りの海を見ながら・・・だとたまに切ない曲も入れたくなるのが人間ってもんです。
デートだったら、いい雰囲気になるチャンス!切ない夏のバラードもちょっとだけご紹介します。

「真夏の果実」サザンオールスターズ

「勝手にシンドバッド」からは一転して、夏の夕方を思わせるメロディー。夏の切なさを全部盛りして押し寄せてくる、深いオレンジ色の曲。
これはいい雰囲気の時に流したらイチコロですよ。歌に自信があるなら、さりげなく鼻歌とか歌っちゃってくださいよ。あれ、もしかしてこの人歌上手いのかな〜なんて隣の彼女は想像しますから。でもって「四六時中も〜」なんて、ねえ。女の子は、女性に愛を捧げる歌を歌う彼を見て「そんな風に愛されたいなあ…」と妄想するのが大好きな生き物なのです。ただし、俺上手いアピールにも敏感なので最新の注意をはらってさりげなさを演出してください。あとこれはほんとにお願いだから桑田さんの真似とかしないで普通に歌ってください。空気が真冬の果実になります。

「夏の終わりのハーモニー」井上陽水・玉置浩二

不朽の名曲。。日よまだ落ちないで・・・夏よまだ終わらないで・・・そんな気分にさせられます。井上陽水の声も玉置浩二の声もとりあえずヤバすぎる(語彙力)そしてヤバすぎる二人がハモったらどうなるか・・・?聴いてください。
デートなら最後のハモリでお接吻を交わすしかないっすよこれ。最強にロマンティックなハーモニーの鳴り響くこの状況で避けられるようだったら潔く諦めてください。あと調子乗ってハモリのパートだけ歌っちゃうみたいな寒いことはやめてね。おれハモレるぜ的な。ふたりの美声に酔いしれるのが正解です。

「小麦色のマーメイド」松田聖子

作詞家の松本隆さんには地面に頭をこすりつけて感謝したい一曲。多分、今の若い人たちの聖子ちゃんへの印象って「元祖ぶりっ子アイドル」みたいなイメージ(その側面が切り取りやすい)だと思うんだけど、絶対に、それだけで売れたわけじゃないぞと証明できる曲。サビ前までのぶりぶりキューティー聖子からの、サビの力強さへの切り替わり方が秀逸……これぞ天・才です。これについては話すと長くなるので個別で記事を書きますw とにかく聖子ちゃんをこの曲に出会わせてくれてありがとうって感じです。片思いしてる意地悪な男のコが好きなあなたは、コレ聴かないと夏は越せませんよ。
一度歌ってる動画も見てください。「ウィンク」×3のところで、多分私はハートを5個ぐらい射抜かれてます。

「夏のクラクション」稲垣潤一

これはね、ああ。夏が終わっちゃうのかな・・・なんて思わせられる本当に切ない曲なんですが・・・知名度が残念ながら高くないというのがもったいない。稲垣潤一さんは「クリスマスキャロルの頃には」がダントツで有名だと思いますが、夏の曲も負けてません。どんな季節や環境にも付いてくる「切なさ」というものをそれぞれ表現できる声をお持ちの方ですよ。この曲は海ではしゃいだ後、うとうと眠くなったときに好きな人の運転する横顔を見ながら助手席で聴きたい。「クラクション」ということでシチュエーションもドライブに合致してるところもポイント高いです。

車で聴く方法

せっかく聴く音楽が決まっても、再生する環境がないと意味ないですね。CD借りて来てもいいけど、枚数もかさんじゃうし編集したりするのも大変だし・・・肝心のデートの準備に時間をかけるためにも、音楽はもっと楽して調達しましょう。

音楽をダウンロードできるサイト

LINE MUSIC
iTunes
Amazon Music
レコチョク

車で音楽を再生する方法

・Bluetooth搭載の車に乗る
これなら、話は早いです。Bluetoothが使えるスマホやウォークマン等で音楽をダウンロードし、プレイレストを作って再生するだけ!曲さえ決まって入ればあっという間にドライブメドレーの完成です。

・Bluletooth搭載でない車の場合
レンタカーでBluetooth搭載の車を使えば良いだけ。意外とこの部分を考えずにレンタルする人が多いですが、超重要要素ですよ!店員さんに「Bluetoothで音楽が聴ける車種ありますか?」と聞いて見ましょう。好きな車でお出かけできるし、グループで行くならみんなで代わりばんこに運転できるのでレンタカーは楽チンですね。

・FMトランスミッター
上記2つが難しいという場合は、この方法もあり。FMトランスミッターとは、車のシガレット部分に繋いで、FMトランスミッターとスマホやウォークマンを繋げば、どんな車でも好きな音楽が聴けちゃう。デメリットとしては、ラジオの周波を使っているので、トンネルや田舎だと雑音が入ったりブツブツ切れたりしてしまうこと。。
レンタカーはもったいないし主要な道路しか通らないとか、ひとりでドライブしたいって場合はお手軽なのでおすすめです!

・Bluetoothスピーカー
これはとっても便利です!何かっていうと車自体から流すのではなく、スピーカーを持ち込んで流すということw それはちょっと・・・と思うかもしれませんが、意外と気になりません!場所によってぶつぶつ切れるようなこともないし、私がつかっているものは電池の持ちが良く、ほんのたまにしか充電してません。しかも持ち運べるので、普段家の中でも使えるという。防水のものを買ったのでお風呂に持っていって聴いています。
とくにその辺を気にしなくて良い間柄であれば、スピーカー持ち込みは全然アリです!私も愛用中です。

紹介した曲まとめ

今回は80年代の曲を中心に選曲してみました。バブルのおかげか?80年代には夏のさわやかな曲が多いんですよね!
結局なんの曲だったっけ?もしくはゴタクはいいから曲だけ紹介しろ!という方のために下記にセットリストをまとめましたので参考にしてください♪

〜行き編〜

ふたりの夏物語(杉山清貴&オメガトライブ)
君は1000%(1986オメガトライブ)
ゆ・れ・て湘南(石川秀美)
シーズン・イン・ザ・サン(TUBE)
勝手にシンドバッド(サザンオールスターズ)
中央フリーウェイ(松任谷由実)
サザン・ウインド(中森明菜)
青い珊瑚礁(松田聖子)
RIDE ON TIME(山下達郎)
世界でいちばん熱い夏(PRINCESS PRINCESS)

〜帰り編〜

夏のクラクション(稲垣潤一)
夏の終わりのハーモニー(井上陽水・玉置浩二)
真夏の果実(サザンオールスターズ)
小麦色のマーメイド(松田聖子)

日々の仕事や喧騒から逃れて、平成最後の夏はスカッとドライブいっちゃいましょう!

どう考えても無謀!カルロストシキの「君は1000%」大逆転劇。

どう考えても詰んでたカルロストシキの「君は1000%」大逆転劇。

「君は1000%〜♪」というキャッチーなフレーズで今でも多くの人に知られる、1986オメガトライブ『君は1000%』。

ドラマの主題歌としても起用され、大ヒットを記録した曲です。しかし、この曲が発売された状況は、決してやさしいものではありませんでした。

人気絶頂時のボーカル脱退

彼らは、1985年まで「杉山清貴&オメガトライブ」として活動していました。デビュー曲は「SUMMER SUSPITION」で、最高売上をあげたのも「ふたりの夏物語」。「夏といえばオメガトライブ」と言われるほど、夏の代名詞的グループです。
とりわけ素晴らしいのが、ボーカルの杉山清貴の甘くてクリアな歌声。そして、夏を感じさせる爽やかな曲調。
夏といえばサザンとか、チューブとかあるけど、それもいいけど、やっぱオメガトライブでしょ、と。80年代当時にアンケートを取ったら、オメガトライブが一番だったんじゃないかな?サザンは今のような国民的イメージはさらさらないころだし、まだ邪道だと思っていた人が多かったのだとしたら、ありえる。世代の人、実際にはどうだった?

しかしそんな人気絶頂の中、その杉山清貴が脱退。
当時まだ生まれていなかったので、推測でものをいうけど、イメージもすっかり定着した大人気グループの、抜群の歌唱力を持つボーカルの交代って…最悪です。解散は免れたものの、はっきり言って最悪の事態ですよね。
正直なところ、世間もファンも「もうオメガトライブは終わりだな」と思ったことでしょう。
まさかここからもう一度オメガトライブが花を咲かせるなんてことは、誰も考えていなかっただろうなあ。このへんも当時リアルタイムで見てた人、教えてください。

 

新ボーカルに選ばれたのはブラジル人

そんな厳しい状況の中で新ボーカルとして抜擢されたのが、なんと、日系ブラジル人のカルロス・トシキでした。
その人選を聞いた人は、どう思ったでしょうね。。
奇策だとか、インパクトを狙いだと思われたかもしれませんね。
あるいは本当に大丈夫?という疑念だとか、もしくは拒絶…期待してる人って、いなかったんじゃないかなー(笑)

まあ様々な思惑はありつつも、誰もが「オメガは新しい路線で行くんだな」と思ったはずです。今までのイメージは捨てて、新生オメガトライブとしてやっていくんだろうな、と。

しかし!その予想は見事に裏切られたのですよー!!カルロストシキを迎えた一発目の曲は「夏といえばオメガトライブ」のイメージを引き継いだ曲で勝負に出たのです。
それが「君は1000%」でした。

(な、なんとオメガトライブ公式YOUTUBEがあるんですよ〜!vapさんありがとう!それにしてもこの時代にPVとは、先端を行ってたんですね。)

君は1000% 欲しいよ
素直な瞳で
君が見た夢なら
If you give me your heart
入江に浮かぶ物語
目を閉じた Endless Summer

まずはなんと言っても、「うおおお夏が来た〜〜!!!」と思わず叫びたくなるような、ドキドキするイントロですよ。海についた~~!!!かもね。とにかく、トンネルを抜けたらそこは夏でした。っていうあふれ出す爽快感が、このイントロにはあります。編曲の新川博さんは、何者?天才?200回生まれ変わってもこんなイントロ作れる気がしない。

そして。ついに来た、その直後の、歌声。
カルロストシキの、触れられそうなほど透き通った高い声。杉山清貴の声が澄み渡った深いブルーの空だとするならば、カルロスのそれはまるで繊細なガラス細工を表しているかのような透明感なのです。

できることなら彼の声を初めて聴いたときの感動をもういちど味わいたい。いっちょ記憶を消すか~。そう思うくらい唯一無二の声です。。。

また、カルロスには他にも特徴があるんですな。それは、「発音の良さ」。「1000パーセント」も、カルロスに歌わせると「1000 percent」。

こればっかりは聴いてもらわないと伝わらないので(笑)、彼らのレコード会社だったvapさんが公開している公式YOUTUBEでも聴いてみてください。この時代にはめずらしくPVですよん。
う~んあふれ出すバブル臭と古くささがたまらないねw

キャッチーなこの単語とその発音のよさで、一度聞いたら忘れられないフレーズが出来上がりました。
サビにはさらに数カ所、英語部分があります。思わず真似したくなるようなこの英語フレーズも功を奏して、結果、35万枚を記録する大ヒットとなりました。

「ちょっと奥手な男の子」がカルロストシキにドンピシャ。

さて、続いては窮地からこの曲を大ヒットに繋げたもう一つの要因「語り過ぎない歌詞」について見ていきましょう。

このあたりの時代の曲の傾向として、一見歌詞を見ただけではわからなくとも、歌手がメロディに乗せて歌うとその情景や感情が鮮やかに浮かんでくる、というつくりの曲が多くあります。
この曲も同じで、爽やかなバックの演奏とカルロスの透き通った声が歌詞と合体することで初めて、この曲の雰囲気がより深く味わえるのです。
たとえばこの歌詞。

君がいない時間に
かけた電話 なぜか言えない

当時は留守電もなければ着信履歴も残らないので、相手がその場にいなかった場合、言わなければ電話をかけたことはわかりません。それを言えない弱気な男性の心を語っています。弱気だし内気だし、人によっては根暗になるこのワード。よく夏の歌にこんなシチュエーションを入れようと思ったな!と思うくらいかなり女々しいです。しかしカルロスが歌うと、なぜか、純粋でウブな男性のせつない恋というように捉えることができてしまいます。いやこれは、本当に不思議。カルロスマジックです。

しなやかな仕草と 渡されたカクテル
恋のめまい のみほす

この部分はヤバイです。しなやかな仕草の女性にやられそうな男性が、恋にかき乱されるマイハートごと、お酒と一緒に飲み干してしまおうとする様子が描かれています。恋におぼれ、胸を熱くさせたピュアな男が、さっきまでの弱気さを拭い去るかのように勢いよくお酒を飲み干す…いや、たまらねー描写です。
それも、この男性が「ピュア」だというイメージのもと想像させられた話ですね。同じ夏のイメージでも、もしこの部分をTUBEやサザンオールスターズが歌ったなら、カルロスとは全く違う男性像になることでしょう。

カルロスはこの歌の男性を「ピュア」にさせる個性を持っていたし、人々はまだ得体の知れなかったカルロスに対して様々な想像を巡らせました。一から十まで語りすぎる歌詞は、興ざめしか産みませんからね。ほんの数%の夏を熱くさせるキーワードだけで、あとは歌手の表現力と聴き手の想像力に任せれば、歌は完成しちゃうんですね。。
彼はこの曲に限らず、一枚上手の女性に翻弄されるけど、実は僕だって…みたいなシチュエーションの曲が結構あります。

杉山清貴という人気ボーカルの脱退に、「杉山でないオメガトライブなんか聴かない」と、聴かずに離脱していった人もおそらくたくさんいたことでしょう……。それでもなお、この曲は大ヒットを記録し、今でも愛される名曲となりました。それは、個性的なカルロスとそのカルロスにしか見せることができない「ピュアで奥手な男の子が少しだけ勇気を出す、夏。」というテーマがが「1000%」ドンピシャだったからではないでしょうか。

カルロスの現在

ファンの間では有名な話ですが、カルロスは現在母国のブラジルに帰ってニンニク農業をしています。一年に一度、日本に帰ってきてくれて、「あの人は今!」的な番組に出たり、ライブを行ったりしています。今年2018年も、2、3月の農業の落ち着いた時期に来てくれました。

気になるのは、現在のお姿と歌声。昔のあどけない童顔さは残しつつも、ムエタイトレーニングをしているせいかなかなかよいガタイです。個人的にとってもタイプです(きいてない)

しかし驚いたのは歌声。カルロスの涼しげな声って、年齢を重ねたら保つことが難しそうな部類っぽいにも関わらず、ビックリするほど全然変わらない!!ムエタイワイルドに涼しく甘い声って無敵だ。

ニンニクの品種開発に尽力し、大成功したカルロス。「ブラジルで最も偉大なニンニクスペシャリストの一人」と言われているそうです。今では、カルロスの開発したニンニクはほぼ国内シェア「100%」を占めている、とのことですよ。

岡田有希子が今も愛されるのは「永遠の18歳だから」じゃない

 1984年に「ファースト・デイト」でデビュー。1986年、人気絶頂期に18歳という若さでこの世を去ったアイドル、岡田有希子。

彼女がアイドルとして活動した期間はたった2年間。亡くなってからもすでに30年が経ったが、現在も彼女のトリビュート番組(ラジオ)がレギュラー放送されていたり、ブロマイド売上でも上位の常連となっていたりと、未だに根強い人気を誇っている。さらに最近は、ネットで容易に当時の映像が見られることも手伝ってか、SNS上でも新たに彼女の歌声に魅せられた10代〜20代の若いファンを多く見かける。

彼女はチャート的にはそこまで大きな記録を残していないにもかかわらず、彼女と同時期・同規模のアイドルと比較しても現在のファンの数の多さは歴然だ。なぜ亡くなってから時が経った今も愛され続け、そして新たなファンを獲得し続けられるのだろうか?

 

彼女の2枚目のシングル「リトル プリンセス」を見てみよう。

二人分のブランチ抱えていつもより
少し早い待ち合わせをした遊園地

腕につかまって
歩くのが夢だった
私はいつでも
あなただけのプリンセスよ
このまま 手を取り
おとぎの国へ連れてって

歌詞もメルヘンだが、歌詞だけでなく、編曲もキラキラとした乙女ちっくなものになっている。さらに曲全体にかかるエコーのような効果が、ただ可愛らしい一辺倒な世界でなく、岡田有希子の歌唱力を引き立たせる奥行きのある演奏になっている。作詞作曲を手がけたのは竹内まりや。

私が初めてこの曲を聴いたとき、まるで彼女の声が春風のようにすり抜けていくのを感じた。

彼女がデビューしたのはアイドル黄金期真っ只中の1984年。松田聖子、中森明菜を筆頭に多くのアイドルがオリコンチャートを席巻していたが、キャラクターのバラエティとしては既に飽和状態でもあった。可愛くて歌がうまいだけじゃ生き残れず、確固たる自分のキャラクターがなければ売れることはできなかった。もはや正統派では生き残って行くことは難しい中、時には奇抜な設定のアイドルも出ては消えてを繰り返していた。

そんな中、岡田有希子は「ステキの国からやって来たリトル・プリンセス」というキャッチコピーを提げ、デビューした。いわばどまん中・ストレートの正統派だった。

なぜ「正統派は時代おくれ」でもあったこの時に正統派アイドルとして人気を博し、そして今でも愛され続けているのか。
まさにこれからという時にこの世を去った彼女に対して、もっといろんな顔を見てみたかった、そういう期待感や悔しさのようなものも、いっそう思いを募らせるひとつの要因にはなっているだろう。

しかし、「永遠の18歳」であり、年をとらないから、「劣化」などしないから愛されているとは考えるのは短絡的だ。

彼女には、人の心に秘めたある思いを感情移入させる才能があったのだ。それは時代によって変わることのない、人の心の中に根源的にある感情、「プリンセスへの想い」なのだ。

同級生との遊園地デートのシチュエーションのこの曲には「おとぎの国へ連れて行って」とあるが、まるでこちらがおとぎの国へと連れられていくような感覚がする一曲。

女性が何歳になっても胸に秘めている「プリンセス」の心や、男の子のいつかこんな女の子と恋がしたいという憧れを再現してくれる存在。時代がかわっても変わらず人の心の中にある、一瞬のときめきやピュアな気持ちを呼び起こさせてくれる。

初恋を捧げた同級生のようであり、恋に目を輝かせたあどけない少女のころの自分であり、いつかこんな風になりたいと憧れた近所のお姉さんでもあり、ちょっぴりドジな部活の後輩の女子のようでもある。最近少し大人びはじめた娘のようにみえることもある。
松田聖子、中森明菜をはじめ、多くのアイドルがひしめき合う、まさにアイドル黄金期の1984年にデビューした岡田有希子。そんな顔ぶれの中、誰かと誰かの間をすり抜けて確固たる個性を持たなければ、印象に残れない。そんな中岡田有希子はそれ以前にもそれ以降にも類を見ない「プリンセス」としてデビューし、人気をさらった。こんな、一見すると一番現実味のない分野にも関わらず。

女というのは大人になってもずっと女の子だし、白馬の王子様を待っている。心の中ではいつまでもプリンセスのハートを持ち続けているものだと思う。男の子だって、いつかステキなプリンセスが目の前に現れてくれるはずだという心がきっとどこかにあっただろう。しかし大体の人がその夢物語は胸の中に沈めて大人になっていく。現実的ではないからだ。
ところが、そんな心の中で眠っていたはずの「プリンセスへの思い」が、形を持って現実に現れた。その存在が岡田有希子だったのではないだろうか。誰から見ても、いつの時代に見ても、いつかの理想の女の子を演じられるアイドル。それが、岡田有希子だったのだ。

売上でユッコを超えた歌手はたくさんいるだろう。もう新しい曲を出すこともない。ましてや生の声を聴くこともかなわない。それでも彼女の新しいファンが増え続けているのは、きっと心の奥にしまった純粋なプリンセスへの思いを、だれよりも鮮明に思い出させてくれるからなのだ。