平成生まれ昭和育ちへのインタビュー【かなえさん編】

(一般公開記事です)

昭和の音楽が好きな若者は、年を追うごとに増えています。SNS上には中学生や高校生がいることも、珍しくありません。でも、いったい彼らはどうして昭和の音楽を好きになったのか?どんなところが好きなのか?そのきっかけや思いをインタビューしていくシリーズ「平成生まれ昭和育ちへのインタビュー」。

初めての今回は、平成生まれのコミュニティ「昭和ポップス倶楽部」の代表を務めるかなえさんにインタビューをしてみました。


こんにちは!今日は「昭和ポップス倶楽部」代表のかなえ氏さんにお話を聞こうと思います。よろしくお願いします!

こんにちは!よろしくお願いします。

まずは、かなえさんがどのようにして昭和ポップスにハマったのか教えて下さい!

はじめのきっかけは、何歳だったか記憶がないくらい小さい頃でした。
昔から私の実家では、テレビよりも昭和歌謡や昭和ポップスがよく流れていました。よく聴いていたのは、美空ひばりさんの『愛燦燦』、『一本の鉛筆』や『真赤な太陽』でしたね。美しいメロディと美空ひばりさんの素晴らしい歌唱力に幼いながらも「この人すごい!」と感動した記憶があります。
それ以来、彼女の楽曲が聴きたくなると自分でCDをセットして聴いていました。他にも、米米クラブやあみん、ラッツ&スターなど幅広く聴いていました。

本格的に「昭和ポップス」にハマったのは、高校生の頃でした。
たまたまYouTubeで中森明菜さんが『DESIRE-情熱-』を披露している動画を見て、衝撃を受けました。「こんなに格好いいアイドルが何十年も前に存在していたのか。」と。
そこから彼女のシングル、アルバムを聴き漁り、動画を見まくりました。そこからどんどん80年代から70年代のアイドルの楽曲を聴き、私が知っていたAKB48やモーニング娘。などのアイドル像とは全く違う魅力が、昭和ポップスにはたくさん詰まっていると実感しました。そこからジャンル問わず色んな昭和ポップスを聴いて今に至ります。

なるほど。お話を聞いた感じや普段のコミュニティ内でのコメントでも、かなえさんはジャンルや年代に縛られず、色んな音楽を聴いているんだなあと感心します。そのなかでも特に好きな歌手(やジャンルや年代)やその傾向をあげるとしたら、誰がお好きなのですか?

そんなこと言ってもらえて光栄です!「誰が好きか?」この質問は私もよくするんですけど、自分に聞かれると一番考え込む質問です(笑)
でも、強いて言えば中森明菜さんと答えています。昭和ポップスの世界に本格的にのめり込んだのは、明菜さんがきっかけでしたしやっぱり一番楽曲を聴いている時間が長いと思います。年代だと、80年代の昭和ポップスですね。

中森明菜さんの素晴らしさは言わずもがな昭和ポップスファンならわかると思うんですが、今でも当時でも突出した存在感が凄いですよね。一言でまとめると『媚びていない』。大人っぽさもあり、ミステリアスでもあり、だけどトークはお茶目な女の子で可愛らしい。同性でも、魅力的だなぁと思います。

たしかに、中森明菜さんのような凄みのあるソロのアイドルって今、なかなかいないですよね。明菜さんを含め、かなえさんの感じる昭和の音楽の魅力ってどういうところだと思いますか?

全てのジャンルにおいて今にはない「大胆さ」と「プロフェッショナル」が魅力だと思います。まず、大胆さについてですが昭和の音楽を聴いていると、特に歌詞に大胆さを感じますね。

山口百恵さんの『ひと夏の経験』の歌詞で”愛する人に捧げるため 守ってきたのよ 汚れてもいい 泣いてもいい 愛は尊いわ 誰でも一度だけ経験するのよ 誘惑の甘い罠”っていう歌詞があるんですが、女の子が誰でも経験する社会通過儀礼のようなものをなんのいやらしさもなく、考えさせてくれる歌詞の世界観とそれをさらりと歌い上げる当時15歳の山口百恵さんが、あまりにも大胆で思わず引き込まれてしまうのが昭和の音楽にはあると思います。

他にもジュディ・オングさんの『魅せられて』やちあきなおみさんの『喝采』は『不倫』を連想させる歌詞の世界観だったり『死』を連想できる世界観だったり、普通「そんなことを曲にしたら世間がざわついちゃうんじゃない?!」と思わず心配になる楽曲がたくさんあるんですよね。でも、逆に考えればだからこそリアリティーがあって、大衆の共感が生まれたのかなとも思えます。

もうひとつのプロフェッショナルについてですが、昭和の音楽って超一流の作曲家さんや作詞家さん、編曲家さんが作り上げてそれを歌手が生放送の生演奏で歌い上げている。そのプロフェッショナルが集結して大衆の心を掴んでいるのが平成生まれとしてとても魅力的に思います。
今は簡単に曲を聴くことができるし、音楽も多様化しているので、どうしてもそんな感動を実感することができないですが、昭和の音楽は1960年後半から70年後半は今でいうシンガーソングライターも登場して急激に音楽も多様化していきました。そしてそのどれもがメッセージ性があり、キャッチーで思わず口ずさんでしまう。そんな楽曲が多く生み出されていたことにプロフェッショナル性を感じます。

そんなかなえさんは、平成生まれが昭和ポップスを楽しむための「昭和ポップス倶楽部」の運営を、この5月からスタートされ始めましたね。いつからこのようなコミュニティ運営をしようと考えていましたか?

コミュニティを作りたいと考えていたのは、昨年(2019年)の9月頃からでした。
東京に大学進学で上京してきて、色んな昭和ポップスを大音量で聴きたくて、新橋にある昭和ポップスバーに昭和ポップス好きの唯一の友人と行きました。でもお店に入ると周りは世代の方ばかりでした。当たり前ですが、どうしても若者がいると浮いちゃうんですよね(笑)それがわかっているはいるけど寂しくて。
「同世代で昭和ポップスが好きな人はいないのかな?」と思ってTwitterを開設してみると、同世代の昭和ポップス好きな人がたくさんいて驚きました。
「こんなにたくさんいるのに、みんなで直接交流して深く語らう機会が未だ全然ないのは、なぜだろう?オンラインオフライン問わず同世代で昭和ポップスを愉しめる場所を作りたい!」と率直に思い、コミュニティを作って「平成生まれが昭和ポップスを愉しむ」新しいカルチャーを作りたいと思いました。

実体験がもとになっていたんですね。Twitterで大きな反響があったとのことですが、この活動を始めるまで、まわりに同じ趣味の友人はいらしたのですか?

1人だけいました。大学の先輩で、昭和ポップス好きな私のために友人が紹介をしてくれたのがきっかけでした。すぐに意気投合し、昭和ポップスバーに一緒に行ってみたりして、彼女のおかげで色んなジャンルを聴くようになりました。

活動を始めるにあたって、たくさんの昭和ポップス好きにお会いしたと聞きました。実際に色んな人と会ってみてどう感じましたか?

2月イベントを始める前から昭和ポップス好きの同世代に直接会ったりしていました。皆さん必ず仰るのが、「同世代で昭和ポップスを楽しみたい。」ということでした。
イベントを開いてみても参加してくれた皆さんが楽しそうにしてくている様子を見てとても嬉しかったです。中には彼氏にも昭和ポップスを好きということを言えない人もいて、かなり衝撃を受けましたが、そんな人たちが昭和ポップスを楽しめる場所はやはりあるべきものと思います。

なるほどー。かなえさんの「他にも同世代で楽しみたいという人はいるんじゃないか?」という推測が、きっと色んな人と会って意見を聞いたことで、ぴたっとハマったんですね。
最後の質問ですが、将来的にはどんなコミュニティを目指していますか?

「倶楽部に参加している人たちが、ここにいれば自分の好きを存分に話せる安心できる場所」になって欲しいと思っています。
SNSを見ていると冷たい言葉を投げかけられて落ち込んでしまっている子がいたり、昭和ポップスを歌ってみたけど権利関係でお披露目できないしがらみもたくさんあります。そんな人たちにこの倶楽部を活用して、存分に昭和ポップスへの愛をぶつけて欲しいです。

そのためには、最近昭和ポップスにハマってきた人でも入りやすく、知識の深い浅いに限らず、和気あいあいとして、ちょっとしたコミュニケーションから新しい発見を得られるコミュニティを目標としています。欲を言えば、平成生まれの人たちが昭和ポップスを楽しむのも当たり前にあることのように世の中の認識が変わってくれればなあと思います。

まだまだ、コミュニティづくりは試行錯誤中なので、良い意見は取り入れながらトライアンドエラーを繰り返して活動していきたいと思います!

こういうコミュニティって今までなかったですから、大変なこともたくさんあると思いますが、たくさんの昭和好きの同世代が楽しんでくれる場所になると良いですね。
本日ははありがとうございました!

こちらこそ、ありがとうございました!


かなえさんは就職を選ばず自分で事業を始められただけあって、昭和の音楽への思いはひしひしと感じられました。コミュニティのこれからが楽しみですね。

平成生まれの昭和好きへのインタビューは、こんな感じで定期的に開催しようと思います。若者とお話していて面白いのは、時代が違うだけあって、どうやって昭和の音楽を好きになったのか・どういうところが好きなのかが十人十色であること。色んな人にその魅力を聞いていこうと思います。

かなえさんが代表を務める「昭和ポップス倶楽部」は、現在一緒に昭和の音楽を楽しむ仲間を募集しています!気になる方はぜひこちらから詳細をご覧ください。

平成生まれによる昭和ポップス倶楽部 – CAMPFIRE (キャンプファイヤー)

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