当サイト制作にあたっての企画書

企画背景

もとは自身自身が70〜80年代音楽に興味があり、音楽や歌手の周辺情報を調べようとしたが、その際参考にしたのはWikipediaやファンブログだったが、それはその歌手の点の知識に過ぎず、包括的にこの時代の音楽を理解することに多くの時間を要した。情報収集を重ね、歌手どうしのつながりやその音楽の時代背景を点から線で理解することができるようになったころには、この時代の音楽の面白さを実感し、深く心酔したが、それがまとめられているサイトがないことに危機感も覚えた。世代でないものや新参者にとっての情報がないせいでファンを増やすハードルがとても高くなっている現状を鑑み、これを達成できるサイトを制作しようという考えに至った。

サイトの目的

  • 底上げ

「この曲いいな」「この人の歌いいな」と何かしらの70~80年代ソングをしらべたときに課題の解決ができることを第一の目的とする。今はなんでも検索して解決できる時代だが、このジャンルはそういうサイトが圧倒的に少ない。

「いいな」と思ったときにその気持ちを逃してしまうと、その後すぐに人は忘れてしまう。ちょっとでも興味を持った人たちの課題をその場で解決させてあげることで、認知の底上げをはかる。

  • 「昭和ポップス」としてのジャンルの確立

歌謡曲、フォークソング・アイドルソング、演歌、ムード歌謡、ニューミュージック、テクノ歌謡と、色々あるけれどまとめてこの時代の曲を「昭和ポップス」と定義。どれもこの時代にしか作り得なかった特徴的な音楽なのに対して、それに当てはめられる表現に今のところ的確なものはない。

×懐メロ ×昭和歌謡 ×演歌

  • 後世に残す

YOUTUBEでいつでも、どこでも、いつの音楽でも、どの国の音楽でも聴くことができる時代。いま流行っている曲を聴く、ということですら、一つの選択肢にすぎない。これからは、場所や時間を関係なく純粋にいいと思った曲を聴くようになるのではないかと予想する。

そのときに「昭和ポップス」という選択肢を存在させていたい。そして選択肢としてあるなら、後世に残っていくには十分なほど力がある音楽。

コンセプト

潜在層が見てもコアなファンが見ても面白い、普遍的な知識と知見が網羅できる音楽メディア。

  • 「この曲いいな」と思って検索した人で、「曲名」しかしらない(歌っている人や、年代など、背景知識が何もわからない)人が読んでも、理解できて、かつ面白いと思える記事であり、サイトであること
  • どちらかというと今現在好きな人たち(言ってしまえばオタク)向けにはせず、あくまでとっつきやすさを大事にする。専門用語などを極力使わない

ターゲットユーザー

  • 年齢…基本的に若者(世代じゃない人)向け。10〜30代半ば
  • 性別…男女の垣根なく。
  • 別に「昭和のポップスが好き」と公言するほど好きなわけじゃないけど、カラオケでたまに懐メロを歌ったりする人。
  • いいなと思う曲があればYOUTUBEで聴いたりすることもある。有名な人や曲くらいは知っている。

ペルソナ

25才 男性 会社員(営業)
・その時々に流行っている曲をまんべんなくこれまで聴いてきた。別に好きな歌手がいるわけではなく、いいなと思った曲をダウンロードして聴いている程度。
・上司との付き合いで飲み会の後にカラオケに行く。歌う歌に困らないように、懐メロのレパートリーは何曲かは用意している。いい曲だなと思う時もあるけど、どんな歌手か、どんな歌詞なのか自発的に調べるほどの自覚は沸いていない。
・たまにMステの「夏の名曲特集」みたいなので、昔の曲が流れているのを聴くことがある。

31才 女性 会社員 独身
・ライブに行くほど好きな歌手はいないけど、誰と言われたら西野カナとかを聴く。AAAのニッシーがタイプ。カラオケが趣味で、行ったら「赤いスイートピー(松田聖子)」は必ず歌う。懐メロは結構好きで、ぼちぼちitunesにいれてる。親が山口百恵のファンだった影響で、有名な百恵ちゃんの曲はサビならだいたい歌える。たまに年上の人とカラオケに行って百恵ちゃんの曲を歌ったりして、「え〜渋い!」とか「なんで知ってるの〜!(笑)」と言われることについては、まんざらでもなく感じている。

デザインコンセプト

  • 古臭くなりすぎないデザイン
  • どちらかというと若者向けだが、性別・年齢関係なく受け入れられるデザイン
  • 長い時間見ていても目が疲れない、読むことの邪魔にならないデザイン
  • 時を経ても古くなりにくい、流行り廃りが大きくないカジュアルなデザイン
  • デザインイメージのキーワード
  • レトロ、シンプル、カジュアル、キャッチー、親しみがある

検索キーワード

これというビッグワードがあるわけでもないため、「人名」+「曲名」あるいはそれぞれをキーワードとして設定する。しかし人名のみの検索は音楽性ではなくトレンド的な傾向があるので、この人たちはまったくターゲットではないことに注意。曲名に関して言うと検索ボリュームが月1000未満であることがほとんどのため、スモールワールドや複数のワードを融合したものを少しずつ積み上げていきサイトの成長をはかる。

サイト構成

サイトを制作するに当たって、「ただのブログではイヤだ」という思いがあった。
なぜなら、記事を積み上げていくブログであれば基本的に「検索キーワードという問いかけ」に対して「記事で答える」という図式になる。しかし、この構成だと問いに対する答えが満たされればそれ以上を追求することはない、という点が引っかかった。また、世代間で大きく認識の前提のレベルが異なるため、知らないワードが出てきただけで「自分には関係ない」と感じ興味を失ってしまう可能性も危惧した。
これではわからないワードが出てきた場合、改めてそのワードを打ち込んで検索をし、検索結果の中からまたその答えを探し出すという工程を踏まなければならない。
軽い気持ちで深堀りすることができず、せっかく湧いた興味に火を付ける機会を損失していることになる。

これ誰だっけ?に対して答えだけ差し出すと、そこで好奇心が終了してしまう

そのため、「検索キーワードという問いかけ」に答えることはもちろん、中に出てくる世代特有のキーワード(ニューミュージック、ザ・ベストテン等)は必ず説明を添えて、専門用語も極力使わないようつとめた。また、記事中に出てくる人名にはリンクを貼り、「この人知らないな、誰だろう?」と思ったときに簡潔にその人のことが理解できるデータベースを作成した。
もちろんデータベースはそれ単体で気になった人を検索することができる。

深堀りしようと思えばいくらでも調べられる構造に

また「昭和ポップス年表」にて、「この人ってどの時代の人?」「どういう流れで流行った音楽?」という線の流れについても追えるページを制作。

キーワードでたどり着いた記事の中で、人名がわからなければそのままデータベースへ、時代の流れがわからなければ年表へと飛んで、包括的な知識を得ることができるようにした。

例えば、西城秀樹が2018年に亡くなった時、「えっ、あのちびまる子ちゃんの人だったんだ」という人もいれば「YMCAの人って西城秀樹だったんだ」という人もいた。このことからわかるのは、若者が知っているのはかなり「点」の知識だということだ。「ちびまる子ちゃんに出てくるアイドル」=「YMCAの人」=「郷ひろみと野口五郎とで新御三家と呼ばれた」=「バーモンドカレーの人」=「西城秀樹」・・・というように、知識はあるけれどもイコールでつながっていないため、自分が知っている人、ものごととして捉えづらくなってしまっている。それをイコールでつなげた知識がある上で歌を聴いたときの納得感は、点として歌だけ聴いたときのものとは差がひらいてくる。

※例
ちょっとした知識がある状態で聴くヤングマン「YMCAの人、こんなに歌うまかったんだ、たしかによく聴いたらすごい」
知識ゼロの状態で聴くヤングマン「これがヤングマンか、明るい歌だな」

サイト改善

「ハードルをできるだけ低く」「包括的な知識を」得られるサイトとして成長させるために、随時サイトの改善に取り組んでいる。

※例

仮説:トップからの離脱率が高いのではないか?
問題点:パッと見て直近で更新しているサイトなのかが、トップを見てもわかりづらい
対策:「今日は何の日?」をFV下に置き、毎日更新をアピール
結果:トップからの離脱率改善、またこの部分で出てきた人名に該当するデータベースのリンクを貼ったことでPV数増

仮説:データベースからの離脱率が高いのではないか?
問題点:人がズラリと並んでいて、どこからクリックしていいかわからない(優位性のないデザイン)
対策:アクセスランキング、最近更新したページをFV下に設置
結果:データベース一覧ページのアクセス数が上がった

仮説:データベースの検索結果でのCTRが悪いのではないか?
問題点:タイトルが「(人名) – (サイト名)」となっており、descriptionも最初に作ったテンプレート文で人名を変えたのみ。何が書いてあるかわからないためクリックしづらいのではないか?
対策:まとめている上を具体的にタイトルに入れ込んだもの「【人名】代表曲・おすすめ曲・売上を平成生まれがまとめてみた」に変更。descriptionは公式ページではないので個人でまとめているカジュアルさを出しつつ、主観的なその人の魅力について書くようにした。
結果:CTR大幅改善。これにより検索順位も大きく上がった。

まとめ

構成にかなり時間をかけたこともあって、どこかで書いて残しておけたらと思っていました。
今後も改善を重ね、よりわかりやすく、使いやすいサイトになるよう心がけていきます!