【こんなときこそ現実逃避】世界旅行の気分になれるプレイリスト

世界旅行の気分になれる昭和ポップス曲まとめ

やってられるか〜〜〜〜!!なことって世の中色々あると思います。そんなときこそ現実逃避!みんなでしよう現実逃避!ということで明るく世界中を旅行した気分になれる素敵な昭和ポップスをまとめてみました。

曲を軽く紹介しつつ、各サブスクリプション用の公開プレイリストを設置しています。即プレイリストに飛びたい方は下記の目次からどうぞ。

プレイリストに入れた曲を紹介

曲の選考基準は下記になります!

  • 世界のどこかの地名が入っている or 特定の地域を連想させる曲
  • 地名が入っているだけでなく、その地らしさを連想できる曲
  • できるだけヒット曲や代表曲
  • 明るく楽しい気分になれるもの

この3つを満たしたものを、まとめてみました。実はいまいちどこにあるかわからない地名もあると思うので、写真付きでまとめています。
また、意外と歌詞に注目されていない曲も多いような気がするので、歌詞とともに聴いてみてください。

※文中に出てくる写真は、全てその土地の写真です

モンテカルロで乾杯(庄野真代)

「飛んでイスタンブール」に次ぐ、庄野真代さんの代表曲。

モンテカルロってそもそもどこか知ってますか?(私は知らなかった……)
モナコの観光地なんですね。地図でいうとこの辺です。

このへん by Google Maps

モンテカルロにはカジノや湯治場、ゴルフ場、水泳場など遊戯場がいっぱいある、超りっぱな観光都市なんだそうです。

カジノ…?おしゃれでは…?
CASINO MONTE-CARLO
CASINO MONTE-CARLO!モンテカルロ!
眠らない街!ステキ・・・

なんか!そんな楽しそうなところだったのか!!曲調から勝手に、アラビアンみたいな感じかと思っていました……
では「モンテカルロで乾杯」はどんな歌詞だったか見てみましょう。

乾杯モンテカルロ 好きよあなたが楽園
黄金の時計を過去にまわして 明日は明日よ
酔わせてモンテカルロ キスの嵐で夜通し
割けてしまえ 未来なんか
恋は狂詩曲(ラプソディ)

「モンテカルロで乾杯」庄野真代 作詞:ちあき哲也 作編曲:筒美京平 発売:1978年7月10日

「乾杯」「楽園」「黄金」「キスの嵐」。うわ、めちゃくちゃ盛り上がってるじゃないですか。ギラつき具合が半端じゃないです。「割れてしまえ地球なんか」の歌詞とかね、ぶっ飛び方がワールド級です。Aメロのしっとりした感じと、サビのはじける感じの対比がいい。とくに「♪かんぱぁい〜モンテカルロ〜」の「ぱ」の破裂音が最高!思わず歌いたくなります。

いや、モンテカルロがそんなにアツい楽園だとは知らなかった。

もちろん「飛んでイスタンブール」も

庄野真代さんの代表曲「飛んでイスタンブール」も、もちろんプレイリストに入れています。イスタンブールはトルコの都市。

庄野真代さんはなんというか…玉ねぎがたくさん乗っているような王宮のイメージの曲が似合いますな。

マイアミ午前5時(松田聖子)

マイアミは、アメリカ合衆国フロリダ州にある都市。位置で言うとこんなところです。

このアメリカの端っこよ by Google Maps

リゾート都市として知られているとか。そうそう、こういうイメージでした。はしゃいだ観光地というよりかは、↓こんなかんじの背の高いパヤパヤした木が生えている、どこまでも続くおしゃれな海岸のイメージです。

マイアミです。これこれ!
リゾートの建物っていちいちおしゃれ

松田聖子さんの「マイアミ午前5時」の歌詞はというと、おそらく留学でアメリカにやってきたときに恋に落ちてしまって…でも自分の国に帰る日がすぐそこに近づいている。ひと夏の恋なシチュエーションです。

マイアミの午前5時
街に帰る私をやさしく引き止めたら
鞄を投げ出すのに
水色の午前5時 生きる世界が違う
そう短くつぶやく
横顔の冷たさが憎らしい

「マイアミ午前5時」松田聖子 作詞:松本隆 作曲:来生たかお 編曲:大村雅朗

松田聖子さんの「ユートピア」というアルバムに入っている一曲。その名の通り、現実離れした世界が美しく描かれている曲ばかりが入っています。
中でも「靴の底には砂がつまって痛いから 逆さに振れば二人だけの夏がこぼれるわ」という表現に「ア゛ーーーー!!これぞ松本隆!!!」と暴れそうになる一曲。
本当にインスタ映えするロマンティックなシチュエーションを書かせたら、松本隆さんの右に出る者はいないですね。

男女二人が「午前5時」という細かい場面設定も、いろいろ妄想せずにいられません。ふう……

セイシェルの夕陽

「世界のどんな場所で見るよりも 美しい夕焼けよ」らしいセイシェルの夕陽

「マイアミ午前5時」と同じアルバム「ユートピア」に入っている「セイシェルの夕陽」も雰囲気たっぷりでなかなかの現実逃避ソングです。セイシェルとはセーシェル共和国という島々からなる国のことで、アフリカ大陸近くにあるようです。歌詞もロマンティックで…ステキ…

アメリカン・フィーリング(サーカス)

あなたからの エアメール
空の上で 読みかえすの
窓の外は スカイ・ブルー
かげりひとつない 愛の色

(中略)

今私は コバルトの風
Feeling in America in America
ああきらめく季節の中で
抱きしめるから It’s America

「アメリカン・フィーリング」サーカス 作詞:竜真知子 作曲:小田裕一郎 編曲:坂本龍一

ただでさえ雄大なアメリカの空の上となると、どんな壮観なんでしょうか。アメリカの大地に降り立ったときよりも大きな感動をあらわすにあたって、まさか「アメリカの空」というアメリカを見下ろす立場から表現するとは、面白いです。
そのうえ「It’s America」とな。「これが、、アメリカだぜ〜〜〜〜!!」という喜びに溢れています。広いアメリカの具体的にどこ、という地域は出てこないけど、そんなオシャレな地名には頼らねえ!なんたって俺は今、アメリカの空を支配しているんだ!!という全能感と爽快感に浸れるはず(多分ね)。

サンタモニカの風(桜田淳子)

アメリカのロサンゼルスにあるサンタモニカ。サンタモニカといえば桜田淳子さんの「サンタモニカの風」です。

このへん by Google Maps

サンタモニカのビーチには遊園地があるみたい!なんかすっごい楽しそう。

楽園!すごい人!
モロ外の観覧車!なんかレトロでかわいい!

夜のホテルの窓に もたれかかってぼんやり
風に吹かれていたら 不意に電話が鳴った
きっとあなたと思い 白い受話器を握れば
只の友だちからの 妙にはしゃいだ電話

あなたが来たら ハネムーン
あなたなしでは メランコリー

「サンタモニカの風」桜田淳子 作詞:阿久悠 作編曲:萩田光雄 発売:1979年2月25日

今まで歌詞に注目してこの曲を聴いたことがありませんでした。なんせ「来て来て来て来てサンタモニカ〜♪」と、海外旅行ブームにのっかる気満々の曲だと思っていたので、誰に対して「来て」と言っているかなんて考えたことがなかった。

聴いてみると実は寂しい歌で、一人でサンタモニカに旅行にきた主人公が、「あなた」もとい恋人?に追いかけて「来て」ほしいという曲だったんですね。「来て来て」は「HEY!おいでやすサンタモニカ〜!!」じゃなくて「お願い来て…」だったとは。

そう聴いてみると、何度も何度も呼びかける歌詞に、切なささえ感じます。インパクトで勝負するけど、ちゃんと聴くと深みがあるという高等芸術。阿久悠さんスゲ。

愛してモナムール(岩崎良美)

ボンジュール ボンジュール
ボンジュール モナムール
愛してモナムール
街中が 踊り出しそうな
わたしの恋を 知っている
ボンジュール モナムール

「愛してモナムール」岩崎良美 作詞:安井かずみ 作曲:加藤和彦 編曲:清水信之 発売:1982年1月21日

具体的な地名は出てきていないものの、「♪ボンジュール モーナムール」「♪オペラ座を曲れば」などフランスを思わせるフレーズが散りばめられており、曲のアレンジの豪華さからもフランス映画の華やかさを感じる一曲!

ちなみに「モナムール」はフランス語で、配偶者や恋人など大切な人への「愛しい人よ」という呼びかけの意味があるようです。

身体はおうちにいても、想像力さえあれば世界中を旅できるんだなと思わせてくれる編曲。歌詞の「ハートに羽がはえたの どこへでも翔べる」はまさにこの曲のこと。

なぜか上海(井上陽水)

「なぜか上海」、井上陽水の変な歌詞の曲ランキングを開催したらなかなかの上位に入りそうな曲です。「なぜ」かって、あなたしか知らんよ…と突っ込みたくなるけど、気づいたら「なぜ上海なんだ…?」と考えさせられており、完全に陽水さんの術中にはまっている曲。

そのまま もそ もそ も もそっとおいで
はしからはしのたもと お嬢さん達
友達さそ さそ さ さそっておいで
すずしい顔のおにいさん達

「なぜか上海」井上陽水 作詞・作曲:井上陽水 編曲:高中正義 発売:1979年8月5日

サウンドに上海っぽさがあるかと言ったら正直わからないのだけど、サビの部分の音符がとにかく長くていちいち伸ばしており「この広大な海を超えたら、この長い汽笛が止んだら、上海が見えてくるんだ〜〜〜!」って星空のように果てしない大海を横切る何者かの雰囲気が感じがしなくもない。

でもちょっとこの曲、サウンドの不安定さがなんとなく不吉に思えなくもなくて、おそらくだけどこの曲の主人公は最後まであこがれの上海にたどり着けなかったんだろうな…って匂いがする。以前「海を超えたら上海、の海は、三途の川のことなんじゃないか?」と言っていた人がいて、うわ〜怖い、でもなんかわかる。と思ってしまった。

あっ……でもフカヨミしなければ、歌詞はふざけ倒してるし普通にエレキギターが超絶かっこいいだけのすばらしい曲です。

アルプスの少女(麻丘めぐみ)

これは、初めて聴いた時にちょっと笑ってしまいました。だって雄大な大地を思わせるフレーズが鳴り響いたかと思ったら、麻丘めぐみちゃんが「ヤ―ッホ―ーーーーーー!!!!!」って。ヤッホーってあなた。楽しい子だね。

朝もやの牧場を
吹く風に スカートの裾が ひるがえる
駄目よあの人に 見られたら
恥ずかしいわ 恋してるアルプスの少女

「アルプスの少女」麻丘めぐみ 作詞:千家和也 作編曲:筒美京平 発売:1973年10月15日

うーん。歌詞をよく聴いてもなぜアルプスという設定にしたのか謎です。でも、しっかりアルプスの広い高原をヤギとかが歩いている風景が思い浮かぶサウンド。まさにこれです。↓

これはヤッホーですわ

歌番組ではちゃんと「ヤッホー!!」って言ってたみたいですね。映像観てみたいな・・・

ガンダーラ(ゴダイゴ)

ガンダーラとは、「現在のアフガニスタン東部からパキスタン北西部にかけて存在した古代王国」とのこと。独自の仏教美術(ガンダーラ美術)が生まれた地らしいです。

かつて、だいたいこのへんにあったらしい by Google Maps

そこに行けば どんな夢も
かなうというよ

(中略)

その国の名はガンダーラ
何処かにあるユートピア
どうしたら行けるのだろう
教えて欲しい

「ガンダーラ」ゴダイゴ 作詞:奈良橋陽子・山上路夫 作曲:タケカワユキヒデ 発売:1978年10月1日

日本テレビ系ドラマ『西遊記』エンディングテーマとのタイアップが決まっていたこともあり、「これで売れなかったら解散」とも言われていたそう。背水の陣で臨んだ結果、特大ヒットしたようです。

以前取材でタケカワさんにとって「ガンダーラ」とは?と質問された際、「いつも持ち歩く必須アイテム。鍵や財布と同じ。好きな歴史と音楽で構成された楽曲が、僕の顔になった※」と答えています。もう40年以上前の曲になるわけですが、ずっと大事にされてるんですね…いいですね……

プレイリストはここから追加

調べる前はヨーロッパ系の曲が多いんじゃないか?と予想してたんですが、以外と世界各国バランス良く見つけられた気がします!他にもこんなのがあるよって方、ぜひTwitterで教えて下さいー。

紹介した曲も含めて、色々詰め合わせパックにしています!ぜひ今日のBGMにしてくださいませ。

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参考資料
※Smart FLASH[光文社週刊誌] タケカワユキヒデ「『ガンダーラ』ヒットの予感なんてなかった」2016.07.17

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